自律神経について
自律神経は、交感神経と
副交感神経という二つの神経から成り立っています。
交感神経は主に身体の働きを活発にする時に働き、
副交感神経は身体を休めている時に働きます。
自律神経は腕を曲げる、テーブルの上の物を取るといった
自分が意識をしてカラダを動かす時に使う神経ではなく、
自ら意識をしなくても勝手に働いてくれている神経なのです。
例えば、食べ物を食べると胃や腸が動き出し、
消化も無意識のうちに行なわれます。
気温が高くなると自然に汗が出て、体温を調節します。
心臓は、動かそうとしなくても動き続けています。
このように、交感神経と副交感神経の働きがバランスを保ち
カラダの内外からの情報や刺激に対して
自動的に環境に対応するため
本人の意志とは関係なく働きます。
具体的にあげると、
呼吸・血液循環・体温調節・消化
排泄・生殖・免疫などの機能を
無意識のうちに調節してくれています。
つまり自律神経は、生命維持には欠かせないのです。
新型コロナによる外出自粛や
GWの長期休暇といった
過度のストレスや
不規則な生活習慣が続くと
自律神経のバランスが乱れてしまい、
カラダや心に様々な不調・症状が現れます。
この状態を自律神経失調症(俗称)といいます。
自律神経失調症の症状としてあげられているのは、
頭痛・耳鳴り・疲れ目・動悸・息切れ
手足のしびれや痛み・胃の不快感や吐き気
下痢・便秘・肩こり・筋肉の痛み
生理不順・早漏・射精不能
精神的に落ち込む(鬱)などです。
これらの症状は
単独で現れることもあれば
症状が複数重なって現れたり、
症状の現れ方がとても不安定で
症状が出たり消えたりするなど
人によって様々なのが自律神経失調症の特徴です。
これらの他に、
めまい・微熱が続く・倦怠感・疲労感
疲れやすい・フラフラして力が入らない
ほてり・食欲がない・睡眠障害(安眠できない)
朝が弱い(起きられない)といったものから、
イライラする・怒りっぽくなる
不安感や恐怖心におそわれる・記憶力や集中力の低下
やる気が出ない・すぐに悲しくなって落ち込むといった
精神障害などの症状もあります。
解決策はストレスを溜め込まない。
規則正しい生活をする。
バランスの取れた食事を心がける。
運動習慣を身につける。
正しい姿勢を維持する。といった
セルフコントロールの他、
リラクゼーション療法も効果があります。
それでも解決策しない場合は
心理療法や薬物療法も視野に入れ
心療内科に相談しましょう。