柔らかい靴って足に優しいってホント?
皆さんは靴を購入する時、どのような基準で選んでいますか?
値段、履き心地、デザイン、メーカーなど選ぶ基準は個人差があると思います。店舗へ行くと、”足に優しい靴”とか”柔らかくて軽い靴”などの表示がされていて、つい「足に良さそう」と思ってしまいます。本当にそうでしょうか。試し履きをしてみたら良かったから、足に優しくて履いていて疲れないと思って購入した靴が、実際に履いて歩いているうちに歩きにくく感じるようになってきたり、思っているほど長時間歩けなかったりすることがあります。これは一体どういうことでしょうか。
今回は、足に良さそうと思われがちな靴について、どこに問題があるのか説明していきましょう。
ご予約は今すぐ!こちらから
ラインのお友達追加もお気軽にどうぞ♪
目次
- ○ こんな靴は要注意!
- ・柔らかくて動きやすい
- ・ゴム仕様で脱ぎ履きしやすい
- ・エアや低反発素材で疲れにくい
- ○ 靴はどうやって選べばいいの?
- ・本当の足と靴のサイズを知る
- ・靴の正しい履き方を知る
- ・歩き癖がないか確認する
- ・試し履きをして歩いてみる
- ○ まとめ
こんな靴は要注意!
軽量・柔らか・アーチサポート・おしゃれなど、靴選びの際にはどれを重視していいのかわかりませんね。軽ければ長時間歩けるのか、柔らかければ歩きやすいのか。靴探しに苦労をしていて店員さんの言葉やポップを信じて購入してみたものの、外反はひどくなるし、靴のサイズはどんどん大きくなっていってしまう。本当にこれで良いのかと疑問を持ち始めた人にぜひ読んでいただきたい内容です。
柔らかくて動きやすい
靴全体が柔らかいものは歩きやすく感じるので、足に良い靴と勘違いしてしまいがち。しかし、外反母趾や甲高・偏平足など足のトラブルを抱えている場合、既に歩き癖があることが殆どです。歩き癖とはその人特有の歩き方で、トラブルの原因となっている歩き方のことを指します。はっきり言ってしまえば正しく歩けていない(悪い歩き方)ということです。動きを妨げないため歩きやすさを感じるかもしれませんが、足や膝の負担は大きくなるばかり。このような靴は早い人では数回履いただけで横に広がってしまったり靴にシワができてしまったり傾きが出てしまったりしてしまいます。
ゴム仕様で脱ぎ履きしやすい
履き口やアッパー全体にゴムがあるスリッポンは柔らかい靴同様、その人の動きに合わせてくれるので歩きやすく感じるかも知れません。しかし、これも「動きを妨げない=悪い動きが制御されない」ため足には負担になります。さらに、ゴムは紐と比べて早く劣化します。フィット感がなくなり脱げやすくなってしまい、足が歩きにくさをカバーするようになるため脚まで疲れやすくなり中には腰痛の原因になっている場合もあります。必要に迫られて履いている場合は、ゴムの部分が伸び始めたら即座に買い換えるようにしましょう。
エアや低反発素材で疲れにくい
エアや低反発のものは素材により使用可能期間は異なりますが、劣化してしまったり歩き癖によって傾いてしまい、一般的なスニーカーと比べると早い時期に歩きにくさを感じてしまうようになります。初めは良かったのに、履いているうちに脚の疲れを感じるようになってくることが多いのですが、原因が靴にあるとは気づきにくく、いつの間にか全身疲労に陥ってしまっていることも少なくありません。
靴はどうやって選べばいいの?
ゴム素材のように柔らかい靴を選んではいけないことはお分かりいただけたと思います。今まで足に良いと思って選んでいた靴が実は身体に負担がかかっていると知って、どのように靴を選んだらいいのかわからなくなっていませんか?しかし、必要に迫られて履かなければならないこともあると思います。では、これらの靴を履いてもできる限り足への負担を減らすにはどうしたらいいのでしょうか。これから靴を選ぶためのプロセスを一つずつ説明していきます。
本当の足と靴のサイズを知る
靴のサイズを選ぶ時に踵からつま先までの長さ、つまり足長だけで選んでいませんか?足と靴のサイズとは本来、足長・足幅・足囲があります。足長で長さを、足幅と足囲で幅が導き出されこれが本当の足と靴のサイズです。また、足幅と足囲は荷重の状態と非荷重の状態で計測することで足にフィットする横幅のサイズがわかります。
一般的には立った状態で計測するため、足が崩れたままのサイズとなり補正することを目的としてません。足の疲れを解消するための計測ではなく、型崩れが起きた足に合った靴のサイズを選ぶための計測なので、靴の寿命が短く足の疲れの解消はほんの一時のものとなります。
靴の正しい履き方を知る
靴に足を入れてつま先でトントン。または踵を踏んで履き込み、歩きながら靴の中に足を入れ込む。
これが多くの人が行っている靴の履き方だと思います。そもそも、靴の履き方に正しい・間違いなんてあるの?と思うことでしょう。ここを間違うことで、サイズの違う靴を選んでしまっているのです。靴の履き方は基本中の基本!多少時間はかかりますが、習慣づけしていくことで無理なくできるようになります。これだけで脚痩せしたり、車の運転中にクセルが踏みやすくなったりする人もいるほどです。
歩き癖がないか確認する
これは、かなりの歩き癖が出ていない限り自分で確認するのは難しく、専門家の歩行観察が必要になります。ただし、家族や友だちから『歩くシルエットで遠くからでもわかるよ』とか『足音でわかる』とか言われたことがあれば歩き癖を疑ってください。また、自分で歩き癖がわからなくても、同じ距離を歩いた人より疲れやすい場合も歩き癖の可能性があります。
試し履きをして歩いてみる
自分の本当のサイズがわかったら、店舗へ行って正しい靴の履き方で試し履きをしてみましょう。メーカーによっては横幅のサイズが表記されているものもあります。わからなければ、スタッフの方に聞いてみるといいでしょう。まず、立ってみた感触はどうですか?包まれているような感覚があれば正解です。次に、歩いてみて下さい。靴と一体化した感覚はありますか?その感覚と違って連れて歩いている感覚があるのならサイズが大きい可能性があります。足長もしくは横幅のサイズをワンサイズ下げてみて下さい。また、立って包まれ感があり歩いて一体感もあるけれど、どこかに痛みが出てしまう場合、サイズを大きくしてしまうとその痛みがある部分にさらに負担をかけてしまいます。その場合はインソール作製をお勧めします。
最後に、気に入ったデザインでもサイズ展開がなければ諦めましょう。デザイン優先で選ぶと結局”疲れやすい靴”になってしまいます。
靴を購入したらすぐに写真を撮り、1か月、2カ月と定期的に確認してみることをお勧めします。いつの間にか購入した時とは比べ物にならないくらい型崩れを起こしてしまっていることがあります。
まとめ
柔らかくて足に優しい靴と思われていた靴がどれほど足に悪い影響を及ぼしているかご理解いただけましたか。本来なら履かない方が身体のために良い靴でも必要に迫られて履かなければならない場合もあるでしょう。しかし、足のトラブル解決のためには紐もしくはマジックテープがついていて足にフィットする履物が最善であることは言うまでもありません。
《外反母趾や甲高で履ける靴がない》《膝が変形していて歩くのが億劫》《たくさん歩くと疲れてしまう》
このような人は自分の動きに合わせてくれるような柔らかい靴やゴム仕様になっている靴はやめてサイズの合ったウォーキングシューズに変えることをお勧めします。
「さらに詳しい話を聞きたい!」
「新しい靴を買ってもすぐに踵がすり減ってしまったり靴が傷みやすかったりする」
「サイズを合わせたはずなのに、うまく歩けない」
という時は、なごみ整体院へご来院ください。